敵腰部周辺に高エネルギー反応確認[マラソン]

【禁欲日数:8日目】
 朝すっきり目覚める事が出来ます。夜悶々として寝る事ができません。肌に潤いが出てきた気がします。それに伴って吹き出物も出てきました。どうしても何かしら出さないと気が済まないのかしら?僕の体は。
 禁欲生活を初めてはや一週間余。私も遂に三次元にも欲情できるようになりました。それは昼休み後の講義の話。午後から急に暖かくなってきたこともあって生徒の大半はスーパー惰眠タイムに突入しておりました。そんなダレた空気の中ボンヤリ講師の話を聞いていた僕ですが、ふと前の席の女子の白い手が目に入りました。細く華奢な指、滑々とした皮膚、ふっくらとした肉の盛り上がり、その全てが煽情的に見えました。さらに、彼女は夢でも見ていたのでしょうか、時折ピクッピクッと痙攣しています。…グワッってなりました。こんないやらしい器官を剥き出しにしておく事を良しとする現在の社会風俗に対し大いに疑問を覚えると共に、手のエロさに気付けなかった先人たちの無能ぶりに感謝しました。その後の時間は自分の妄想力の及ぶ限りその手について妄想して過ごしました。
 禁欲している為かいつもより積極的になっている僕は、手に欲情していたという事実を隠した上でこの子に声を掛けようと思いました。即座に会話内容をシュミレート、エロゲで培ったフラグ力が今いかんなく発揮されます。恐れるものなど何も無い。講義終了のベルと共に人生初ナンパに向けて勇ましく立ち上がる僕。その時、目を覚ました彼女が緩慢な動作で上体を起こしました。その顔を見た瞬間、僕は綿密に構築したナンパ計画の全てを潔く放棄しました。現実(リアル)は厳しい、その言葉の重みを改めて痛感しました。今になって思えばあの時思いとどまれて本当に良かったです。

追記:将軍さん、マミさん届きました。シークレットのシャルまで入れてくれた心意気に感謝感謝。要らないところ(首)は切り離して携帯に括りつけました。とっても可愛いです。ですが、伝票に「成年向けコミック在中」と表記する嫌がらせはマジで勘弁して下さい。危うく妹の目に留まるところだったじゃないですか。今度お礼にローションでも送りつけてやります。貴方の実家に。