第一章 0.10

その世界には二種類の人間がいた。
ひとつは普通の人間、もうひとつは超能力が使える人間。


そんな世界で学校に通っていたのだが、ある日学校で黒服の男達が襲ってきた。なんと先生たちも襲ってきて、追い詰められてしまう。そこは地上4階の屋上で逃げ場はないと思われたが、なんとそんな高い場所から何事もないように飛び降りることができた。
雪の降る中、大通りの真ん中を走って逃げるが、前方から車がやってきた。その車には某セーラームーンで出てきそうだが仮面はつけてないハンサムな男と女二人が乗っていた。その車をよけるも、引き換えしてまたやってこようとするのが見え、(高速で対向からやってくる)一般車の後ろに掴まり、なんとか住宅地まで逃げることができた。謎の男達が後ろから追ってくるのが見え、十字路を右に曲がり、相手を撹乱させるために左に石を投げ、左に逃げたかのようにみせた。しかし、それは逆に謎の男達に自分が十字路付近にいることを知らせてしまったことになる。とにかく走って逃げようとするものの、日は沈みそうでなぜか非常に疲れてしまっていた。しょうがないので古くなった工場の中で横になっているといつの間にか寝てしまった…。
ふと、気付くと目の前には謎の男と二人の女性がいた。男は無言で私の手の平に蒼い炎を浴びせ(これが能力者と一般人を見分ける手段らしい)、そして男は言った、「やっとみつけた、君の能力者のようだが、なかなか素晴らしい能力をお持ちのようだ。私が君を追っていたのは君に私の配下となってもらうためだ」
もう逃げることもできないので渋々受け入れることにした。


そしてその男達と一緒にアジト(?)に行くこととなる。住宅地を歩いている中、背の小さい女性と親しくなった。男によると、能力者が配下になるためには主と契約しないといけないらしい。その契約とはなんと口づけだったのであった。せめてファーストキスの相手ぐらい女性であってほしいという願いに応じて、背の小さい女性にキスしてもいいと言われた(能力者同士では契約行為にならない)。言葉に甘えて、人生初のキスをすると、辺りが蒼く光輝き(シャナの封絶みたいな感じ)、女性はロボットのような言い方で「貴方が新しい主です」といって気絶してしまった。何が起こったのかわからなかったが、男は一言言った、「君は半能力者だったか」と。
(半能力者とは能力を持っているものの、主として能力者と契約できたりする人達)