あたしって、ほんとバカだった

さやか「仁美に…恭介とられちゃうよ…。でもあたし…なんにもできない。だってもう死んでるんだもん。ゾンビなんだもん!」
まどか「さやかちゃん…。」
さやか「こんな身体で抱きしめてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ!」
???「ちゃんと、言えよ!」
まどか「…?」
???「ダメだよ!もっと自分の意見を言わなきゃ!伝えてごらん、君の気持を!」
さやか「…誰?(ギロ」
???「ワタクシ松岡修造でございます!お前ももっと熱くなれよ!」
さやか「はぁ…?いきなり出てきて何勝手な事言ってんの?部外者に何が分かるって言うのよ!知ったような事言わないで!」
修造「世間はさぁ…冷てぇよなぁ。皆君の気持を、感じてくれねぇんだよ。俺だってそうよ?熱く気持ちを伝えようとしても、『お前熱すぎンだ』って言われんだよね。でも大丈夫、分かってくれる人はいるっ!!」
さやか「触んじゃないわよ!(バッ 魔女を殺すことしか意味の無い私に何がためになるって言うのよ!」
修造「理由ばっか考えてんじゃねーよ!仕事、恋愛、全てにおいて理由、意味が無いといけねーと思ってんじゃねーか?これを見てみろよっ!イワナはなぁ、余計な味付け要らねえんだよ。自分にダシがすげえついてんだ!お前もイワナ見習ってミケ
さやか「いい加減にして!!」
まどか「さやかちゃ
さやか「あたしの為に何かしようっていうならまずあたしと同じ立場になってみなさいよ!人の為にたった一度の願いを使って、魔法少女にまでなったっていうのに、誰にも理解してもらえず、恭介は仁美に取られちゃうし、挙句もう体が死んでるだなんて…!」
修造「何言ってんだよ!!お前昔を思い出せよ!!」
さやか「!?」
修造「今のお前は嫉妬、悪口、自分の事ばっかじゃねーか。お前も昔はピュアだったじゃねーかよ!」
さやか「そ…それは」

 さやかは思い出していた。自分が魔法少女になった本当の理由、それはただ幼馴染のヴァイオリンをもう一度皆に聴かせたいということであった事を。尊敬する先輩のように、誰かを守れる存在になりたかったという事を。
 忘れかけていた大切な思いを、今再び取り戻そうとしていた。

修造「変われるよ…。そうすれば、この川のように、皆も君の気持を飲みこんでくれるさ。(チャポン」
まどか「(市街地に川が…!)」
さやか「でも…、あたしもう…、取り返しのつかない事を…」
修造「君たちの親が何を望んでいるかって、分かりますか?君たちが健康で、元気に暮らして欲しい。ただそれだけです。」
さやか「うっ…ひっく…」
修造「仲間がいて、自分がいる。そして俺もいる!君は一人じゃない!!」
まどか「さやかちゃん…(ギュ」
さやか「まどか…。修造さん…。あたし、あたし…。うう〜〜〜っ!」
修造「皆健康で、元気にいろよ。今日は俺に付き合ってくれてありがとう。また会おう!!」
 そう言い残すと修造はすでに二人の前から姿を消していた。しかし彼の熱い思いは、確かにさやかの心にまで伝わっていた。

翌日
さやか「グッモーニ〜ン!まどか!」
まどか「さやかちゃん…!よかった、元のさやかちゃんに戻ったんだね。」
さやか「まぁね〜☆あたしってほんとバカだったわー。何一人で悩んで不安になってたんだろ。」
まどか「さやかちゃんはやっぱり元気が一番だよ!」
さやか「あたしの元気の源はぁ〜、ズバリ!お米!Carbohydrateだっ!」
まどか「え〜…。(なんかちょっとだけ熱すぎるような…)」
さやか「考えてみればあんなウジウジしたおぼっちゃま一人にかかずっていた自分がバカみたいだったわ〜!やっぱり男の人ってのは修造さんみたいに大きくて頼りがいのある人が一番だよね〜!うんうん!」
まどか「え〜…。でも修造さんってどこの誰かも分かんないし…」
ガラッ
修造「皆グッモーニ〜ン!!さぁ席につけ〜!今日の修造式英単語道場、始まるぞっ!」
まどか「ええ〜〜〜〜〜!!!」
修造「今日の単語はdream!dreamは夢、いい言葉だな〜!!」
さやか「キャー修造さーんっ!!」
まどか「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」


QB「わけがわからな「理由ばっか考えてんじゃねーよ!!(バキッ!